「次世代を担うエンジニアたち」では、日本のソフトウェア産業の未来を担うエンジニアたちにフォーカスし、新時代のエンジニア像を明らかにしていく。
第17回では、イラストコミュニケーションサイト「pixiv(ピクシブ)」を作った上谷隆宏氏に話を伺った。
-pixivを作るきっかけとは?
最初はイラストレーターを目指していたのですが、色々なイラストを見ている内にプロのイラストレーターとして独立するのは難しいなと感じてきました。そんな中、生活をしていくためにプログラムの勉強も始め、イラストに関わる新しいサービスを作りたいと思い、pixivを開発しました。スタートした当初は、こんなに多くの人に利用してもらえるサービスになるとは、思いもよりませんでした。
-pixivの一番の特徴は?
作品を通してのコミュニケーションにフォーカスしていることが特徴で、ユーザー自身が創った作品を投稿し、他のユーザーはコメントやブックマーク等のリアクションを行うことによって、コミュニティが形成されています。そもそもpixivは、Web上に点在していた無数のイラストレーターのサイトを一つ一つ見ていくことが面倒であると感じ、思い付いたサービスです。pixivを見ているだけで、新しい作品をまとめてチェックことができます。
-苦労した点はありますか?
サービスを開始して2日目にプレスリリースを出したところ、とあるニュースサイトに掲載され、アクセスが集中しサーバが足りなくなったことですね。最初の頃は、社内にあった小さなサーバを使っての運用だったので、大変でした。
-プログラミングを始めたきっかけ
pixivはPHPで開発しているのですが、PHPに最初に触れたのは24歳の時です。それまではフリーの掲示板を変更していたぐらいで、プログラミングをしたことがありませんでした。興味を持ったのは、フォルダにあるイラストを表示させたり、取り出したりするときに、プログラムを使った方が楽だったことがきっかけです。最初は、Javascriptを使用しました。PHPは、本とWebを使って独学で覚えていきました。
-最近気になっているサービスは?
Facebookが気になっていますね。pixivが世界に出ていくには、Facebookを活用する必要があると考えています。また、最近Facebookにpixivのファンページも作りました。
-新たなサービス展開は?
先日、pixivクリエイションという企業と連携したワークショップイベントを行いました。実際に絵の描き方やイラスト制作ソフトの使い方を勉強できるイベントです。ユーザー同士が交流できるイベントや、ワークショップを定期的に開催していきたいですね。
-将来、どのようなことをしていたいですか?
5年後もpixivがあれば良いなと思っています。ずっとイラストに関わっていたいですね。また、芸術分野、例えば油絵などの人にも、もっとpixivを使ってもらいたいと思っています。そういう人たちがpixivを見た時に、ここは自分の居場所じゃないと思われないようにしたいです。
■プロフィール
ピクシブ株式会社
リードエンジニア
上谷隆宏
長野県出身。1980年生まれ。24歳でプログラミングを始め、27歳の時にイラストの発表と交流のためのSNS「pixiv」を開発。
2007年10月、クルーク株式会社(現ピクシブ株式会社)の正式サービスとなり、現在リードエンジニアとして「pixiv」のメイン部分を担当。ニックネームは馬骨。
■参考リンク
・pixiv(ピクシブ)
・ピクシブ株式会社
・Twitter:bacotu
・pixiv クリエイション公式サイト
・pixivファンサイト(Facebook pixiv)
・Facebook





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